光太郎さん、とうとうあなたも見つけましたね。
勝利の栄光の代わりに、生きる喜びを。
「お母さん…!」
だが、女は振り返らない。
そのまま静かに歩みながら——
「さようなら、光太郎」
その声だけを残し、姿は消えていった。
母が消えた直後、光太郎の体を光が包み込む。
まばゆい光が視界を遮り——
次の瞬間、光太郎はウルトラマンタロウとなっていた。
その姿を、父は見ていた。
新たな命の誕生を。
自分の息子はウルトラマンにはなれない——
そう思っていた。
だが、違った。
光太郎の体を包む光を見て、父は懐かしさを覚える。
かつて、自分が愛した人もまた——
勇敢に、誇り高く戦っていた。
あの光を、父は知っている。
だが同時に、ある決断も迫っていた。
人間として生きるか。
光の戦士として生きるか。
——両方は選べない。
どちらかを、選ばなければならない。
その時は、必ず訪れる。
かつて母は、人間として生きることを選び、
光太郎を産み、そして力尽きた。
彼は、どちらを選ぶのだろうか。
勝利を手にし、悠然と去っていくその背中を見つめながら——
父は静かに言った。
「お前がどちらを選んでも、俺はそれを尊重する」
そうして父もまた、その場を去っていった。
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