刺青を顔に纏う少年。
人を遠ざけるその姿とは裏腹に、マウンドでは圧倒的な存在感を放つエースだった。
彼の隣には、いつも一人の少女がいる。
かつて、容姿を理由に虐げられていた彼女。
今はマネージャーとして、彼を支えている。
だが――
彼女の視界には、もう一つの現実があった。
誰も自分を見ない。
すべての視線は、彼へ。
守られている。
それでも――
どこか、取り残されている。
彼は言った。
「俺はどこにも行かねえ」
「この場所で、全部出し切る」
その言葉に、彼女は救われた。
はずだった。
だが、世界は動く。
スカウトが現れる。
狙いは彼ではない。
彼女。
「彼を動かせるのは、君だけだ」
その言葉に、彼女は気づく。
――利用されている。
それでも。
彼女は、問いかける。
「……プロ、行こうよ」
彼は否定する。
「一人で強くなって、どうする」
「君と一緒に強くなりたい」
その言葉が、胸を締め付ける。
だが――
彼女は、笑う。
涙を流しながら。
「私は、なりたいの」
「綺麗になって、お金を持って」
「……あなたと、釣り合いたい」
それは願いであり、
逃げであり、
欲望だった。
彼女は知っている。
この選択が、彼を変えることを。
それでも――
止まらなかった。
「一緒に、行こう」
彼は、静かにうなずく。
「……なら、行く」
「君が望むなら、どこまででも」
強く、抱きしめる。
守るために。
失わないために。
彼女もまた、手を握り返す。
だが――
その指先には、別の熱が宿っていた。
それは、救いではない。
満たされない何かを埋めるための――
選択だった。
( ˊ̱˂˃ˋ̱ )✌︎原作人間&整理😎チャッピーAI